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US sanctions Japanese ICC president; Tokyo expresses deep concern

米国、ICC日本人所長に制裁――東京は「深刻な懸念」を表明

米国は火曜日、ICC所長で70歳の日本人・赤根智子氏およびセネガル出身の上級審判弁護士アブドゥライェ・セイエ氏に対して資産凍結などの制裁を科した。これにより米国がICCの18人の判事のうち9人に制裁を課したことになり、日本政府は深刻な懸念を示しつつ関係国との対話継続を表明した。

トランプ政権が国際刑事裁判所(ICC)との対立をさらに激化させた。ワシントンは同裁判所を「越権的かつ政治的に歪められた機関」と位置づけており、今回の制裁措置はその姿勢を一段と鮮明にするものだ。日本人として初めてICC所長に就いた赤根智子氏が制裁対象に加えられたことで、日米関係にも新たな緊張の波紋が広がっている。

--- 背景 ---

トランプ政権は、ICCを「越権的かつ政治的に歪められた機関」と断じ、同裁判所との対立を段階的にエスカレートさせてきた。この対立が一気に激化したのは、同裁判所がアフガニスタンにおける米軍の戦争犯罪疑惑をめぐる捜査を開始し、さらにガザでの軍事作戦に関連してイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に対する逮捕状を発付したことがきっかけだった。ワシントンはこうした動きを自国および同盟国への不当な干渉と見なし、制裁という強硬手段に打って出た。

--- 事実 ---

火曜日、米国はICC所長で日本国籍を持つ70歳の赤根智子氏、およびセネガル出身の上級審判弁護士アブドゥライェ・セイエ氏に対して制裁を科した。赤根氏は2024年3月に3年の任期でICC史上初の日本人所長に就任した人物である。マルコ・ルビオ国務長官は同裁判所を「腐敗し、致命的に政治化された超国家的な裁判所」と呼び、「悪意をもってその権限を濫用し、権限の範囲を超えた」と批判した。

ルビオ長官はさらに、赤根氏とセイエ氏がICCによる捜査・逮捕・拘留・訴追の活動に「直接関与した」と述べた。これらの活動は、当該政府がICC管轄に同意していない国の当局者を対象としたものだという。ICC判事としての赤根氏は、ウクライナの子どもたちの強制移送への関与を疑われたロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対する逮捕状発付に2023年に参加した。これを受け、ロシアは赤根氏を指名手配リストに掲載している。

今回の措置により、ワシントンはICCの18人の判事のうち9人に対して制裁を科したことになる。制裁の内容は資産凍結と、事実上の米金融システムへのアクセス遮断である。赤根氏はこの9人の中に含まれている。

--- 当事者の立場 ---

高市早苗首相はこの状況について「非常に遺憾」と述べ、「米国を含む関係国との対話を継続する」ことで対応していく考えを示した。北村俊宏外務報道官は声明を発表し、日本は「国際社会が最も深刻な犯罪」の訴追・処罰に向けたICCの取り組みを「一貫して支持してきた」と強調した。さらに北村報道官は、東京は関係国との対話を通じてグローバルな「法の支配の強化」に引き続きコミットしていくと付け加えた。

日本政府の反応は、深刻な懸念を示しつつも外交的対話を優先するというバランスを保ったものとなっている。しかし、日本人所長が米国の制裁リストに登録されるという前例のない事態に対し、外交的表明以上の具体的措置が取られるかどうかは現時点では明らかでない。

--- 未解明の点 ---

今回の制裁措置がICCの実務運営に与える具体的な影響は依然として不明である。ICCの18人の判事のうち9人、つまり半数が制裁対象となっている状況で、裁判所がいかに機能を維持するかは未知数だ。また、米国の他の同盟国がこの圧力にどう応じるかも見通せていない。日本政府が外交的対話の範囲を超えた措置をICCへの支援として講じるかどうかも、現時点では不明のままである。

--- 未回答の問い ---

米国によるICCへの圧力がさらに強まった場合、日本はいかなる具体的な手段を講じるのか?

ワシントンと安全保障上の連携を持つ他の国々は、国際法への関与と同盟関係をどのように両立させるのか?

ICCの司法パネルの半数にあたる判事が制裁を受けているなかで、裁判所は犯罪の捜査と訴追の能力を実質的に損なわれることなく維持できるのか?

--- EPM分析 ---

EPMの見解では、今回のワシントンによる制裁は、国際刑事司法が本質的に必要とする司法の独立性そのものを標的にしている。赤根氏が制裁を受けた直接の理由は、米国および同盟国の行為に関する疑惑の捜査に関与したことにある。この事実は、ワシントンが「説明責任は普遍的にではなく、選択的に適用される」というシグナルを国際社会に向けて明確に発しているに等しい。

日本の対応――懸念を示しつつも対話を優先するというアプローチ――は、表面上は抑制された外交姿勢として映るかもしれない。しかし、その背後には一層深刻な危機が潜んでいる。世界の主要民主主義国が多国間の国際機関を内側から弱体化させるとき、より小さな同盟国は自国の利益と権利を守ってきた枠組みを失うことになる。高市首相が「非常に遺憾」という言葉を用いた一方で、具体的な行動を示さなかった事実は、この危機の深さをむしろ際立たせている。

📌 EPMの結論: ワシントンが18人中9人の判事を制裁対象とし、そのなかに日本人所長を含めたことは、ICCという制度への正面からの挑戦である。赤根氏が2024年3月に就任したばかりの所長として制裁リストに加えられた事実は、司法の独立という原則を米国の外交的意思によって塗り替えようとする意図を如実に示している。日本政府の「遺憾」という表現と対話継続の方針は、同盟国への配慮と国際法へのコミットメントの間で生じた深い矛盾を覆い隠している。EPMは、外交的抑制が長期的には多国間制度の空洞化を招くという根本的な問題を、国際社会が直視することを求める。

✍️ Erick Prometeo | erickprometeomedia.com

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